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12/12出荷(12/15日頃発売)となった、
1/35スケールプラモデル
「日立建機 コンバインド振動ローラ ZC50C-5」
前/後2編で、その魅力をお伝えしております。
前編に続く今回は、キットの完成見本を担当した
ハセガワ専属モデラーのF氏に話を聞きました。
△2017年入社のF氏。
入社以来、主にVF-31等のキャラキターモデルを手掛けてきたが、
本作「振動ローラ」で、初の新金型のスケールモデルを担当。
●テストショット(試作パーツ)段階からたくさんの完成品を組み立ててますよね?
F氏:はい、完成見本や寄贈用などに、今作っているのも入れて6点です。
作るうちにだんだん効率化してきています(笑)。
完成見本レベルのもので、だいたい2日あれば出来上がりますね。
●すごい(笑)。キットの印象はどうですか?
F氏:組み立て易いです。秀逸だなと思ったのがコンソールの分割で、
ミラーやフットペダルなんかが全部一体になっていて、尚かつディテールが良い。
こういう適度に一体化されたパーツのおかげで、かなりのスピード感で組み立てられます。
△コンソールを含むランナー。複雑な構造物も極力一体化が計られている。
F氏:それと、板状のパーツを貼り合わせていく構造なんですが、
合いが良いので簡単に箱状になり、組んでて気持ちよかったのと、
接着面が実機の溶接面とリンクしているので、
パーティングラインを消す必要がほぼありません。これはすごく楽ですね。
△板状のパーツを組み合わせる構造なのでパーティングラインが出ない。
●逆に苦労した点というか、予め知っておくと良いことなどあれば。
F氏:塗装を前提とするならですが、黄色いタンクのパーツがあって、
塗ったあとに本体に組み込もうとしたら入らなくて。半分に切って無理矢理入れました(笑)。
説明書もない段階なので、そういう事はよくあるんですけどね。
●なるほど。塗り分けの為の配慮がある程度必要ということですね。
F氏:はい。いろんなやり方があると思いますが、
僕は数をこなすうちに、ユニットごとに作ってから最後に組み上げ。
という流れに落ち着きました。
丁度組み上げ直前のものがあるので、参考になるかもしれません。
F氏:これ(↑)は見本品なので全塗装で仕上げてますが、
成形色をそのまま活かせば、もっと手軽に組み上がるんじゃないかと思います。
素組なら1時間くらいで組み上がりますからね。
まだ試してませんが、フィニッシュシリーズを活用するだけで、
1日あれば充分満足できる見栄えのものが完成するんじゃないでしょうか。
週末モデリングに最適ですよ。
●今回忙しいなか無理を言って、追加で汚し塗装のものも仕上げていただきました。
こちらについても簡単に教えてもらえます?
△汚し表現を施した振動ローラ。詳細写真は記事前編で見られます。
F氏:汚しは普通に組み上げた後にやっています。
ドライブラシ→ウォッシング→チッピングの順に行いました。
リアリティより雰囲気重視です。エッジなどを際立たせるよう意識したり。
後から実車の写真を見て、転倫部分は、もっと汚しても良かったかもと思ったりしてますが…
ガイアカラーのエナメルを初めて試したんですがすごく良くて。
固形物が残ってリアルなんですよ。
半日くらいかけて、楽しんで作業できましたね。
●これだけ作っても、まだ楽しめる余裕があるとは。
F氏:ボリューム的に手軽だからだと思います。
あと、単純にメカとしてカッコイイから見てて飽きないんですよね。
趣味の模型では、僕はキャラクター物が好きなんで、
マシーネンやメカトロウィーゴと組み合わせて
オリジナル造形のベースにすることを妄想してます。
組んで、観察して、汚して楽しい。お得なキットだと思いますよ!
●最高の宣伝文句をありがとうございます(笑)。最後に何かあれば。
F氏:いやいや、素直にそう思いますよ。
そうですね、早く皆さんがつくった作品が見てみたい。
個人的にはジオラマ作品なんかが特に。
あと、建機をテーマにしたシリーズは、
また新しい展開が控えているのでご期待ください。
というか、僕も期待してます!