モ510形は、大正15年(1926年)に日本車両で製造されました。
半円形の正面と楕円形の戸袋窓に特徴があり登場時は美濃線で活躍していましたが、昭和42年に揖斐線と岐阜市線の直通急行用として転用されました。この転用に伴い、制御装置を直接式から間接非自動のHL式にし、主電動機を4個化及び出力強化を計っています。この他ギア比の変更、集電装置のパンタグラフ化、乗降用補助ステップの取付、座席のクロスシート化なども行われています。通常モ510形は、モ520形との連結運転を行いましたが、この場合モ520形はTcとして扱われました。
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