京阪電鉄60形は「びわこ号」の名称で知られる、
日本初の連接構造を採用した日本鉄道車両史に名を残す名車です。
1934年(昭和9年)に製造され、その後戦前から戦中・戦後
にいたるまで長く運用されて活躍をしました。
京阪60形は、就役当時の昭和初期には、
大阪‐浜大津間で特急「びわこ号」として運用されました。
そのため、路面区間を有する大津線と京阪本線の軌道線の双方に
対応する装備を持った、大変ユニークな車両です。
1970年代までに順次運用から外れて引退した京阪60形ですが、
63編成の1両は京阪電鉄による保存・復元作業の努力により大切に
維持され、現在も寝屋川車庫に良好な状態で静態保存されています。
そして、2009年(平成21年)2月6日には、昭和9年製の貴重な
車両が良好な状態で保存されていることが評価され、
経済産業省の近代化産業遺産に認定されました。
2010年には沿線自治体である寝屋川市の地域振興事業の一環として
「『びわこ号』復活プロジェクト」がスタートしました。
先頃2014年11月9日には「びわこ号復活記念乗車会」が開催され、
念願の復活走行が実現しました。
- 実車に忠実な細部にいたるまでの精密な彫刻表現。
- 繊細なリベット彫刻が見どころ。
- 小型連接車用動力を完全新規開発。連接部のドラム部分も忠実に再現。
- 外観を重視した低重心構造とヘッドライト・テールライトが
点灯するギミックを小型の車体に凝縮。 - 車体裏や床下機器も精密に再現。
- 屋根上の構造物も別パーツで立体的に再現。
- 車番63を印刷済み。
- 動力にフライホイールを装備し、低速でも安定した走行性能。
京阪電鉄商品化許諾済