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P-51ムスタングは、
1940年4月にイギリス航空機購入委員会が
ノースアメリカン社と交わした契約により、
117日という驚異的なスピードで開発された戦闘機です。
当初イギリスに輸出されましたが、
アメリカが参戦するとP-51に冷淡だった
アメリカ陸軍航空隊にも採用されました。
D型はそれまでのB/C型の後方視界を改善するため
後部胴体上面を低くし、
後方スライド式のバブル・キャノピーとしたモデルです。
初期型では垂直尾翼前部にドーサル・フィンはありませんでしたが、
生産途上から方向安定性改善のため付けられました。
ムスタングが、第2次大戦中傑作機と言われる理由は
実戦で証明されていますが、その優秀さの秘密は、
同級機より一歩進んだ設計と、
全体のまとまりのよさにあります。
《データ》
乗員:1名
全長:9.83m
全幅:11.28m
全高:3.71m
全備重量:5、262kg
エンジン:パッカード・マーリンV-1650-7
出力:1、450 hp
最大速度:703km/h/7,620m
固定武装:12.7mm機銃x6
初飛行:原型1940年10月26日