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Ju87の新型Dシリーズは
1940年はじめから計画が開始されました。
オイルクーラーが、機首下面に取り付けられ
ラジエターは主翼下面両側に設置されたことにより
Bシリーズに比べすっきりとした機首部分のカウリング形状になり
流線形の風防、主脚カバーもより洗練された形になり
空力的にすぐれた機体になりました。
また、搭載燃料容量の増加や乗員の周りに防弾鋼板を追加しました。
各戦線に投入されたD型ですが、
最高速400Km/hほどでは連合軍の戦闘機に対して劣性は明らかでした。
しかし連合軍の高性能戦闘機の少ない東部戦線などでは、
まだまだ活躍の余地がありました。
D-5はたび重なる改修で限度近くまで増加した翼面荷重の対策として、
主翼端を延長し、切り離し可能な主脚を装備しており
後期型はダイブブレーキが取り外されました。
G-1は、ソ連軍の戦車攻撃用に開発された対戦車攻撃機で
主翼下に対戦車攻撃用のFlak 18 37mm機関砲を2門装備していました。
1942年にソ連軍の戦車攻撃をスツーカで行うという計画が具現化し
12月にJu87D-1をベースに翼下に機関砲を搭載した
原型機が製造されテストが行われました。
このテスト結果は非常に満足のいくもので、
37mm砲を戦車後部のエンジン部分に打ち込めば
1発で行動不能にできることが確認されました。
ただちに、Ju87D-3をベースにG-1型が量産されました。
G-2は、D-5の機体をもとに両主翼下面に
G-1と同様に37mm機関砲を取り付け、
主翼の20mm機関砲は取り外されていました。
G-1、G-2の作戦地域は主に東部戦線で、
ソ連軍の対戦車攻撃に威力を発揮しました。
《Ju87G-2 スツーカのデータ》
乗員:2名
全長:11.50m
全幅:15.00m
全高:3.84m
エンジン:Jumo211J-1
離昇出力:1,400hp
武装:37mm機関砲×2
《Ju87G-1 スツーカのデータ》
乗員:2名
全長:11.50m
全幅:13.80m
全高:3.84m
エンジン:Jumo211J-1
離昇出力:1,400hp
武装:37mm機関砲×2