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ドイツ軍はソビエト中戦車T34/76、重戦車KV-1Aに対抗する重戦車の開発を行なうことになりました。1941年 ヒトラーの命令で国防軍はヘンシェル社とポルシェ社の2社に対し新型戦車の開発を指令しました。両社ともクルップ社の開発した高射砲、Flak18を流用 した88mm戦車砲36型を使用し馬蹄型砲塔を搭載した試作型が作られました。試作型はそれぞれVK4501(P)、VK4501(H)と呼ばれました。 1942年4月にヒトラーの面前で試験競技がおこなわれ、ヘンシェル案に採用生産命令が下りました。これはSd.Kfz181の制式武器番号が与えられ VI号重戦車タイガーIEとして制式化されました。タイガーI型は1942年7月から本格的に量産が始まり、1944年8月に後継であるキングタイガーに 完全に切り替わりタイガーIの生産が中止になるまでに1,346輌が製作されました。最後期型では部品の規格化も進みマズルブレーキ、装てん手ハッチがタイガーIIと共通になっています。
<データ>
乗員:5名
全長:8.45m
全高:3.0m
全幅:3.56m
主砲:88mm戦車砲36型
エンジン:マイバッハHL-230P45(700馬力)
最大速度:37.8km/h