'php'/*Template Name: 【ページ】"製品紹介"*/?>
双発複座戦闘機は、後部の銃座で戦闘ができる利点と共に、
単発機に比べパワーに余裕があるため、
燃料をより多く積み、重武装にすることが可能です。
また、双発にした場合、
武装を機体中心に集中して装備できるメリットもあります。
これに注目した各国は、長距離侵攻、援護、偵察、夜間戦闘などに
使える機体の開発を1930年代中盤から開始しました。
昭和15年10月、陸軍は「屠龍」の前身であるキ45の不採用を決定し、
改めてキ45の性能向上型を命じました。
また、川崎ではキ45の性能向上は望めないと判断した時点で
すでに土井武夫技師を主務者として
キ48(99式双発軽爆撃機)の経験を取り入れた機体の開発に着手しており、
キ45改として昭和15年9月に1号機が完成しました。
名前こそキ45の改良型の様ですが、
全面的に設計が見直されており、別の機体といえる物でした。
キ45に比べ一回り大きくなり、
主翼は楕円翼から直線テーパー翼に改められました。
胴体も生産性を考慮した簡潔な物にされました。
キ45改は最高速度が要求値を超えた他、
上昇性能、航続距離などもキ45に比べ向上しました。
昭和17年2月、正式に採用され二式複座戦闘機としてデビューしました。
総生産数は1690機。武装等の違いにより甲、乙、丙、丁がありました。
丙型の胴体上面にホ5 20mm機関砲2門を装備したのが丁型です。
ホ5は前席と後席の間に32度の角度で装備し、上向き砲と呼ばれました。
機首にはホ203 37mm機関砲の装備したと考えられ、
後席の旋回機銃を廃止した機体もありました。
丁型は夜間戦闘機として力を発揮しました。
《データ》
乗員:2名
全幅:15.02m
全長:11.00m
全高:3.70m
全備重量:5,500kg
エンジン:ハ102(離昇出力:1,080hp)×2
最大速度:540km/h(6,000m)
固定武装:37mm機関砲×1、20mm機関砲×2、7.7mm旋回機銃×1