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1937年の日華事変後、
小規模ながら中国空軍の空襲を受けました。
このため海軍は、基地防空用の高速戦闘機の必要性を感じたため、
14試局地戦闘機の開発を三菱に提示しました。
この計画案を受けた三菱では、
強力なエンジンを搭載することを考え、
要求書に従い決定したエンジンが大直径なため、
空気抵抗を考え延長軸を使いエンジンを後方に配置し、
機首をしぼり込んだ紡錘型胴体の
従来の日本機にはないデザインになりました。
1942年、試作一号機が審査され
着陸速度の速さや、視界の悪さが指摘されましたが、
風防形状を改修するなどの変更後、雷電11型(J2M2)として、
1943年9月から生産が開始されました。
雷電21型(J2M3)は、
7.7mm機銃から20mm機銃4挺を装備し武装を強化した型で
雷電各型の中で最も多く生産されました。
その後、排気タービン過給器装備の32型(J2M4)、
風防を大型化し、エンジンを火星26型に換装した33型(J2M5)、
火星26型が揃わずエンジンは雷電21型と同じ
火星23型甲のままで風防を大型化した31型(J2M6)と、
合計約500機生産され、
日本本土に進入する敵爆撃機の迎撃に活躍しました。
《データ》21型(J2M3)
乗員:1名
全幅:10.795m
全長:9.7m
全高:3.81m
全備重量:3,300kg
最大速度:596km/h
エンジン:三菱火星23型甲
離昇出力:1,820hp
武装:20mm機銃×4