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ベル AH-1S コブラは、陸上部隊支援用の攻撃ヘリコプターです。
コブラシリーズはベトナム戦争中に
輸送ヘリコプター CH-47 チヌークの護衛用として、
UH-1 イロコイから改良開発されました。
イロコイからの主な改良点は胴体前部に集中しています。
イロコイの胴体前面面積を約1/3に減らし、
パイロット、ガンナーをタンデム(縦列)に配置、
胴体側面両側にスタビライザーウイングを追加し
高速飛行時の安定性強化とミサイル、ロケット弾などを搭載する
プラットフォームとして利用しています。
メインローターはドアヒンジ式ローターで、
機体の高速化及び機動性の向上が図られています。
基本武装は機種に搭載されるエマーソン社製 TAT102 砲塔で
7.62mm機関銃か20mm機関砲です、
射手のヘルメット装置と連動した機首ターレットにより
非常に高精度な射撃が可能です。
又、低空を比較的低速攻撃飛行するので
敵からの攻撃を受けやすいため、
コクピット内は防弾装備を完備しています。
コブラシリーズは主にアメリカ陸軍、海兵隊で使用され、
タイプ及び形状は陸軍、海兵隊で違います。
陸軍仕様のコブラで最新タイプがAH-1S コブラです。
このタイプはエンジンをライカミング T53-L-703 ターボシャフトエンジンに換装、
エンジンの高出力化に伴い動力伝達装置を強化しています。
又、出力の増加は武装搭載量に余裕をもたらしました。
最大武装搭載量として TOW ミサイル8発、ロケット弾38発、
機首に20mm 3連機関砲及び弾丸760発という重武装です。
又 AH-1S は富士重工でライセンス生産され陸上自衛隊でも
対戦車ヘリコプターとして配備され、
OH-6 ヘリコプターと組み合わせた対戦車ヘリコプター隊を
北海道はじめ各地に形成しています。
《データ》
乗員:2名
胴体全長:13.59m
全高:3.68m
回転翼直径:13.41m
自重:2,940kg
総重量:4,536kg
エンジン:ライカミング T53-L-703(出力 1,800shp)×1
最大速度:315km/h
実用上昇限度:3,720m
航続距離:507km
固定武装:20mm機関砲
外部総裁武装:TOW ミサイル×8 ロケット弾×38