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ランチアストラトスは世界初のパーパスビルトマシーンとして開発され、
FRP製のカウルを前後に持つ革新的なミッドシップマシーンとして誕生しました。
1970年代ラリーのパワー競争は年を追う事に激化、
勝つためには高い運動性能と軽量コンパクトなマシーンが必要でした。
ランチアはこれまでの市販車をベースにラリー用マシーンを制作するという考えを捨て
ストラトスは世界で初めてWRCのタイトルを獲得する目的だけに開発されています。
1970年11月ベルトーネはトリノショーにおいてオリジナルストラトスを発表、
1971年11月にはミッドシップレイアウトを導入した
第2次プロトタイプカーをランチアに提示しました。
翌年プロトタイプながら様々なイベントに参加し
WRC参戦を前に熟成を進めました。
1973年10月ストラトスの生産が開始され
グループ4のホモロゲーションを1974年10月に取得、
すぐさまWRC第5戦サンレモラリーでデビュー。
ストラトスは終始トップを守りきり、圧倒的なパフォーマンスを見せ、
見事デビュー戦を優勝で飾り、このシーズンのメイクスタイトルを獲得しました。
本格的な参戦となった1975 年、イタリアの航空会社アリタリアエアラインが
メインスポンサーに付き1975年のメイクスタイトルを獲得、
1976年もその強さは衰えず3年連続のメイクスタイトルを獲得するという
快挙を成し遂げるとともに開幕戦のモンテカルロでは1975年から1977年まで
3年連続優勝という輝かしい記録を打ち立てるなど
ランチアストラトスは1970年代を代表するラリーカーです。