パッケージ
【JT92】 1/48スケール プラモデル 《生産休止》
P-400 エアラコブラ

価格:2,600円(+消費税)

エアラコブラは、アメリカ陸軍航空隊の戦闘機です。

エンジンを胴体の重心付近に配置して慣性モーメントの低減と運動性の向上を目指した、いわゆる飛行機のミッドシップ化を図った革新的な設計の戦闘機です。

エンジンを胴体中央に装備しているため、プロペラは延長軸で駆動。また、プロペラ軸には大口径の37mm砲または20mm砲が搭載できました。機首の空きスペースに前輪を収納するため、三車輪式降着装置となるなど、エアラコブラ独特のスタイルが生まれました。

しかし設計者の意図とは裏腹に、アメリカ陸軍航空隊の度重なる要求により重量が増大。さらに装備したエンジン、アリソンV-1710シリーズの高高度性能の不足から、期待された程の性能を発揮することができませんでした。

P-400は当初、エアラコブラIとしてイギリス空軍へ輸出するために開発された機体でしたが、前評判とはあまりにも違う性能であることから、イギリス空軍にキャンセルされてしまいました。

1941年12月8日、太平洋戦争が勃発。第一線に使われる戦闘機が著しく不足してしまったアメリカ陸軍航空隊は、急遽キャンセルされたエアラコブラI、179機を引き取り、P-400としてアラスカと南太平洋方面に送りました。当時、勢力を強めていた日本海軍航空隊との戦いにおいて、P-400を含むエアラコブラの初期型は、ラバウルに進出してきた台南空の零戦とたびたび交戦し、多くの損害を受けてしまいます。

しかし、戦局が一変し連合軍側に制空権が移ると、大口径砲を活かした対地攻撃に猛威を振るい、北アフリカ戦線やソビエトに譲渡された機体は、ドイツ機を相手として、特に低高度を中心に活躍し、最良の戦闘機として賞賛されています。

《データ》 乗員:1名 全長:9.14m 全幅:10.30m 全高:3.58m 全備重量:3,723kgエンジン:アリソンV-1710-35(1,150hp) 最高速度:589km/h固定武装:イスパノMk.I 20mm機関砲×1 ブローニング7.7mm機銃×4 12.7mm機銃×2初飛行:1938年4月6日 原型XP-39