【E24】 1/72スケール プラモデル 《生産休止》
ランカスター B Mk.III "ダムバスターズ"
価格:5,000円 (+消費税)
ランカスターは、イギリス空軍の四発重爆撃機です。
イギリス空軍省は1936年将来を見越した2種類の新爆撃機の仕様を作成しました。
この仕様は、四発の重爆撃機、もう一つは双発の中型爆撃機でした。
四発型の仕様はB.12/36と呼ばれショート社の設計によるスターリングが開発されました。
双発中型爆撃機の仕様はP.13/36と呼ばれ、アブロ社とハンドレページ社に決定されました。
アブロ社の機体はタイプ679と呼ばれ、搭載エンジンはロールス・ロイス社の新型24気筒X型バルチャーが選ばれました。
タイプ679はマンチェスターと命名され1940年にロールアウト、部隊配備が開始されました。
マンチェスターは1年半に渡って使用されましたが、エンジンやプロペラの具合が悪く思うような運用が出来ませんでした。
このためマンチェスターのエンジンをロールス・ロイスのマーリンXに換装、エンジン自体の出力不足を補うために双発から四発に変更されました。
マンチェスターIIIと呼ばれた機体は、後の傑作機ランカスターの原型となりました。
1941年ランカスターとしての原型1号機の試験飛行が開始され、大成功を納めました。
原型の2号機は量産原型機で1941年5月13日に初飛行、それまでのマンチェスターIIIの生産計画は全てランカスターに変更されました。
初期生産型のランカスターIは、マーリンXXエンジンが搭載されましたが生産が進むにつれ、マーリン22、マーリン24へと向上していきました。
時代背景から大量の発注を受けたランカスターは、マーリンエンジンの供給が滞ることを想定し
ブリストル・ハーキュリーズ空冷星形18気筒エンジンを装備するMk.IIの計画をMk.Iの生産開始時期から行っていました。
後にアメリカの参戦によりライセンス生産されたパッカード社製のマーリンエンジンが大量に入手出来るようになり
Mk.IIの生産は300機で終了しました。このアメリカのパッカード社製マーリンエンジンを搭載した機体はMk.IIIと呼ばれました。
ランカスターの胴体には、背部と腹部にそれぞれ銃座が取り付けられるようになっていましたが後に腹部の銃座は廃止され、
3基のフレイザーナッシュ油圧式旋回銃座が前部、背部、尾部に取り付けられ、それぞれに7.7mmブローニング機銃が取り付けられました。
爆弾倉は全長10.05mと非常に大きく、当時世界最大の爆弾、22,000lb(10t)のグランドスラムが搭載可能でした。
第2次世界大戦が勃発した直後、英国最大の総合兵器メーカーヴィッカース社のウォリス博士は
ドイツ最大の工業地帯ルール地方の電力を供給するダム群の爆撃破壊を提案しました。1
942年12月この作戦に使用するアップキープの実用テストが成功しました。この爆弾はドラム缶の格好をした爆弾に約3トンの爆薬を詰め、
進行方向とは逆の回転を与え水面を跳躍しながらダムの胸壁に当たりその位置で沈み水深9メートルで爆発させダムを破壊するというものでした。
この爆弾を搭載するランカスター B MK.IIIはこの特殊爆弾アップキープの搭載を行うため胴体下面が大きくえぐられた形状に改修されました。
高度18メートルを正確に維持しながら飛行するために2基のサーチライトを使った高度測定装置も組み込まれていました。
1943年5月13日満月の真夜中第617中隊の19機のランカスター B MK.III改造型はドイツの2箇所の大型ダムの破壊に成功しましたが
味方の損失も8機と甚大なものになってしまいました。
しかし作戦後617中隊は指揮をした中隊長ギブソン中佐と共にダムバスターズとして一躍有名になりました
データ(Mk.III) 乗員:7名、全幅:31.09m、全長:21.18m、全高:6.25m、発動機:ロールス・ロイス・マーリンXXまたは22または24 x4、出力1640馬力 x4、速度:443km/h / 15,000ft、航続距離:4,071km/ 7,000lb爆弾搭載時、固定武装:7.7mmブローニング機銃 x8、初飛行(Mk.I量産原型機):1941年5月13日
ランカスター B Mk.III "ダムバスターズ"
価格:5,000円 (+消費税)
ランカスターは、イギリス空軍の四発重爆撃機です。
イギリス空軍省は1936年将来を見越した2種類の新爆撃機の仕様を作成しました。
この仕様は、四発の重爆撃機、もう一つは双発の中型爆撃機でした。
四発型の仕様はB.12/36と呼ばれショート社の設計によるスターリングが開発されました。
双発中型爆撃機の仕様はP.13/36と呼ばれ、アブロ社とハンドレページ社に決定されました。
アブロ社の機体はタイプ679と呼ばれ、搭載エンジンはロールス・ロイス社の新型24気筒X型バルチャーが選ばれました。
タイプ679はマンチェスターと命名され1940年にロールアウト、部隊配備が開始されました。
マンチェスターは1年半に渡って使用されましたが、エンジンやプロペラの具合が悪く思うような運用が出来ませんでした。
このためマンチェスターのエンジンをロールス・ロイスのマーリンXに換装、エンジン自体の出力不足を補うために双発から四発に変更されました。
マンチェスターIIIと呼ばれた機体は、後の傑作機ランカスターの原型となりました。
1941年ランカスターとしての原型1号機の試験飛行が開始され、大成功を納めました。
原型の2号機は量産原型機で1941年5月13日に初飛行、それまでのマンチェスターIIIの生産計画は全てランカスターに変更されました。
初期生産型のランカスターIは、マーリンXXエンジンが搭載されましたが生産が進むにつれ、マーリン22、マーリン24へと向上していきました。
時代背景から大量の発注を受けたランカスターは、マーリンエンジンの供給が滞ることを想定し
ブリストル・ハーキュリーズ空冷星形18気筒エンジンを装備するMk.IIの計画をMk.Iの生産開始時期から行っていました。
後にアメリカの参戦によりライセンス生産されたパッカード社製のマーリンエンジンが大量に入手出来るようになり
Mk.IIの生産は300機で終了しました。このアメリカのパッカード社製マーリンエンジンを搭載した機体はMk.IIIと呼ばれました。
ランカスターの胴体には、背部と腹部にそれぞれ銃座が取り付けられるようになっていましたが後に腹部の銃座は廃止され、
3基のフレイザーナッシュ油圧式旋回銃座が前部、背部、尾部に取り付けられ、それぞれに7.7mmブローニング機銃が取り付けられました。
爆弾倉は全長10.05mと非常に大きく、当時世界最大の爆弾、22,000lb(10t)のグランドスラムが搭載可能でした。
第2次世界大戦が勃発した直後、英国最大の総合兵器メーカーヴィッカース社のウォリス博士は
ドイツ最大の工業地帯ルール地方の電力を供給するダム群の爆撃破壊を提案しました。1
942年12月この作戦に使用するアップキープの実用テストが成功しました。この爆弾はドラム缶の格好をした爆弾に約3トンの爆薬を詰め、
進行方向とは逆の回転を与え水面を跳躍しながらダムの胸壁に当たりその位置で沈み水深9メートルで爆発させダムを破壊するというものでした。
この爆弾を搭載するランカスター B MK.IIIはこの特殊爆弾アップキープの搭載を行うため胴体下面が大きくえぐられた形状に改修されました。
高度18メートルを正確に維持しながら飛行するために2基のサーチライトを使った高度測定装置も組み込まれていました。
1943年5月13日満月の真夜中第617中隊の19機のランカスター B MK.III改造型はドイツの2箇所の大型ダムの破壊に成功しましたが
味方の損失も8機と甚大なものになってしまいました。
しかし作戦後617中隊は指揮をした中隊長ギブソン中佐と共にダムバスターズとして一躍有名になりました
データ(Mk.III) 乗員:7名、全幅:31.09m、全長:21.18m、全高:6.25m、発動機:ロールス・ロイス・マーリンXXまたは22または24 x4、出力1640馬力 x4、速度:443km/h / 15,000ft、航続距離:4,071km/ 7,000lb爆弾搭載時、固定武装:7.7mmブローニング機銃 x8、初飛行(Mk.I量産原型機):1941年5月13日