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昭和13年、用兵思想が軽戦格闘主義から
高速一撃離脱戦法へと移行したころ陸軍では、
軽戦のキ-43の試作発令とほぼ同時期に、
速度、上昇力、急降下性能などを重視した
高速重戦闘機キ-44の試作指示を中島に発令しました。
中島では陸軍の要求を満足させるため
大出力のエンジンを選び直径は大きいが、
当時最大の出力を持ったハ-41に決定、
これにより機首は太くなり
主翼は高速化のため翼面積をけたはずれに小さくし、
主翼後縁には中島独特の蝶型フラップを採用して
空戦時及び離着陸時の性能を高めました。
テストの結果、離着陸時の視界不良や低速時の安定性の悪さに、
九七式戦闘機の慣れたパイロットは戸惑い評判はよくありませんでした。
しかし、Bf-109Eや川崎キ-60との性能比較では、
キ-44の方が優れていたため、
昭和17年に二式単座戦闘機として制式採用され
後に通称を"鍾馗"と命名しました。
ハ-41を装備した機体は二式単座戦闘機一型、
さらに強力なエンジンハ-109を搭載した機体は
二式単座戦闘機ニ型と区別しました。
また、ニ型には武装、装備の違いにより甲、乙、丙があり、
昭和15年~昭和19年の間に各型合わせて1,227機生産され、
防空任務について敵爆撃機の迎撃に活躍しました。
《データ》二式単座戦闘機ニ型乙
乗員:1名
全幅:9.448m
全長:8.843m
全高:3.248m(水平)
全備重量:2,764kg
最大速度:605km/h 高度5,200m
巡航速度:400km/h 高度4,000m
エンジン:ハ-109
離昇出力:1,520hp
武装:12.7mm機関砲×2(胴体)、40mm機関砲×2(主翼)、爆弾30kg~100kg×2