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マッキC.202ファルゴーレは、
第2次大戦中のイタリア空軍戦闘機です。
マッキ社の設計主任マリオ・カストルディが設計した
空冷エンジンを装備したC.200サエッタの能力不足を補うため
ドイツの液冷エンジンダイムラーベンツDB601に換装したのが
C.202ファルゴーレ(電光の意味)です。
イタリア空軍は1936年大幅な増強計画を元に
各社に軽武装の迎撃戦闘機の開発を命じました。
これに対しマッキ社はC.200サエッタを提出しました。
C.200は他の競合機と比較してもっとも優秀と判断され、
生産が決定されました。
ここに水上機で名を馳せたマッキ社初の陸上戦闘機が誕生しました。
配備当初は主翼の不具合で相次いで墜落事故を起こしましたが、
主翼の改善によって非常に操縦性の優れた機体になり
複葉機あがりのパイロットにもすぐ馴染みました。
機体設計が優秀なC.200も最大の難点がエンジンにありました。
空冷のエンジンを装備したC.200では、
もはや他国の優秀な戦闘機とは互角に戦えなくなっていきました。
このためマッキ社は当時、非常に優れたドイツの液冷式エンジンDB601を独自に輸入し
C.200のエンジンと換装する作業を行い1940年夏に完成させました。
この液冷式エンジンを搭載した迎撃戦闘機は
C.202ファルゴーレと命名されました。
C.200の優れた運動性と高出力エンジンによる上昇力や最大速度の向上により
イタリア空軍で最高の傑作機に生まれ変わりました。
後にDB601はアルファロメオ社により
RA.1000R.C41モンスーンとしてライセンス生産されました。
C.202は、1941年から量産が開始されてから、
マッキ社、ブレダ社、アンブロシーニ社で1,150機生産されました。
C.202は基本形は変化しませんでしたが、
生産ブロクでI~XVまでのセリエ(シリーズ)があり、
途中生産ライセンスエンジンへの換装や
機首のエアインテークの形状変更があり、
その他細部も多少変化しています。
C.202の構造的にユニークな点は、プロペラトルクの打消しのため
主翼の長さを左右で変えて揚力の差でトルクを打消すという方法を採っています。
《データ》
乗員:1名
全幅:10.6m
全長:8.9m
全高:3.0m
エンジン:セリエVIまでダイムラーベンツDB601A
セリエVII以降アルファロメオRA.100R.C41
出力:(RA100R.C41)1,175hp
最大速度:595km/h
固定武装:12.7mm機銃×2、7.7mm主翼機銃×2(セリエIV以降のオプション装備)