発生から6日と12時間が経過
この時点で国内だけではなくロシアを含め周辺国からも陸路と空路から
大量の機材や援助物資が運び込まれていた。
特にロシア本国からは通常の物資に加えて
「高周波発生機」と呼ばれる大掛かりな機械が多数運びこまれていた。
それらを霧の周辺に設置すると明らかに霧の拡大進行が鈍化し、
場合によっては後退もしていた。
これによって霧の拡大は抑えることができた。
しかし設置している現場関係者は誰もそれを伝えられた通りの
「高周波発生機」だとも思っておらず、単に「冷蔵庫」とだけ呼ばれていた。
なににせよ、ロシア政府としては「霧」および「霧の内部」から得られた情報は
最上級の絶対秘密事項とし、同時に内部の調査を続行、
現地政府への援助と当該地域の封鎖が平行して行われた。
指揮をとるGRU6課も既に現地に展開しており、
また「霧」に対処するためにゴートUGVなどの多くの無人支援機械を導入、
そして内部調査のためにさらに多くのUAVを集結させていた。